音楽アーティストがプロになる道は険しい
通勤する時に利用する駅には、広めの広場があります。そこは雨や風もしのげるような軒がついているので、天気が良い日だけでなく、雨の日も風が強い日にも音楽アーティストやプロのダンサーを目指す若者が集まっています。
そこで通りを歩いていく人に向けてパフォーマンスをし、足をとめて音楽性やダンスを評価してもらうことを望んでいます。気が付いたときには、その広場は芸能界にデビューをしたいという野心を持つ人が集まる場所になっていて、実際にそこで音楽を披露していたユニットが、メジャーデビューをして全国的に有名になったことがありました。
もちろん、彼らだけでなく、メジャーデビューをすることができずに志半ばで夢を諦めざるを得なかった人の方が多いですが、これからはさらに音楽アーティストとして活躍するための道は険しくなるのではないかと考えます。その理由として、以前よりもCDが圧倒的に売れなくなったことが大きな要因です。インターネットが発達したことによって違法ダウンロードも増えているので、1年に1枚もCDを買わないという人が増えています。
以前はCDを出せば売れるという時代でしたが、これから再びそのような時代が再来することはありません。さらに、すでに素晴らしい曲が飽和状態になっているので、少しくらい新しいテイストの音楽を発表しても注目されることがないということです。現に日本ではヒット曲と称されるものがここ数年はかなり少なくなっており、それは日本だけでなく海外でも同じことがいえます。
誰もが口ずさむような音楽、街に出れば自然と耳にするような音楽が登場していないので、それだけ音楽アーティストの需要も下がっているといえます。ただ、素晴らしい音楽は時代を問わず、人間は無意識に求めています。それだけ人間と音楽の関わりは深いですから、音楽アーティストへの道が険しくても、信念を持っているのであれば諦めずに頑張ってほしいと考えています。
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