音楽アーティストにとって大事なのは人間力

音楽アーティストとして成功するために大事なことはたくさんあると思います。もちろん歌や演奏のうまさがある一定のレベルに達している必要はあるでしょう。存在をうまくアピールするようなパフォーマンスのセンスなども必要でしょう。

でも結局のところ、肝心なのはやはり楽曲そのものではないでしょうか。楽曲に人の心をつかむものがないと、音楽アーティストとして成功するのは難しいのは明白です。

人の心をつかむ楽曲はどのようにしたらできるのでしょうか。歌詞にしても、メロディーやアレンジにしてもそうですが、人がどんなものを求めているかをちゃんと知らなくてはならないと思います。もちろん、自分たちがどういう楽曲を作りたいのかというのもとても大事にしなければならないことですが、でもそれを一方的に押しつけるだけでは駄目で、やはり受け入れてもらえるような何かを持っている必要があると感じています。

といっても、聞いてくれる人に媚びを売る感じになってしまってもよくありません。そのあたりのバランス感覚はとても大事になってくると思います。

自分たちの表現したいことを表現しながら、人にも受け入れてもらえるものを作る、そのためには、やはり、人間というものをよく知らないといけないのではないでしょうか。人の心とはどういうものかについて、自分なりに考えたり、本を読んだり、いろいろなアートなどに触れたりして感性を磨くことがとても大切だと感じています。もちろんそれだけでなく、日々いろいろな人と織りなすさまざまな自分自身の経験を大事にして、そこから人について学んでいくことも重要です。

人間について、いろいろな面から豊かに知っていく、つまり自分の「人間力」を上げていくことが、人の心をつかむ楽曲を作ることにつながると考えています。人間力は、歌詞や曲作りのテクニックよりも、ずっと頼れる底力のようなものになって、音楽アーティストとしての成功を支えてくれるはずです。