新たな響き機を開発してきた音楽アーティスト
リズム楽器は本来、演奏の根底支える屋台骨のような存在で、主に縁の下の力持ちのような、ボーカルなどのように表立って目立つ機会は多くありません。
リズム楽器はドラムを中心にベースギターが曲のリズムを牽引します。ベースギターの主な役割は低音部のカバーです。ベースギターがいることで、曲に力強い低音を加えることができます。ジャズやフュージョンでは曲間に各楽器のリードソロを挟むパートが披露されることがあります。ベースギターは古くからソロ楽器としても用いられていて、ジャズの黎明期においてはメインリフをウッドベースが担当することも少なくありませんでした。優れた音楽アーティストであるベースプレイヤーは、優れたメロディーメーカーでもあります。
フュージョン最盛期のころには、ベーシストが奏でる優れたメロディーが数多く生まれています。曲のリズムを牽引するドライブ感、言をフレットに叩きつけるような響きの音色は、ベースギターだけが持つ独特な響きです。音楽アーティストは様々な発想から使っている楽器を進化させます。ベースプレイヤーの多くは試行錯誤の中で、ボディの材質や大きさを変えたり、本来の減の本数を増やすことで音域を広げ、幅広いプレーが可能になりました。音楽アーティストの発想が形になり、これがもとで多くのプロやアマチュアミュージシャンが恩恵を受けるようになります。影響はさらに多方面に広がり、一般的にはギタープレイヤーが担当するような部分を、ベースプレイヤーが担当することも多くなり、ギターレスのバンドも試みられるようになってきました。
音楽はジャンルの垣根を超えることで、様々な可能性を導き出してきました。いろいろな才能が寄り集まることにより、新たなジャンルが形成されたり、形骸化された音楽のジャンルに新たな息吹を吹き込むことで、聴衆にも新鮮な響きをもたらす効果を発揮しています。既成概念にとらわれない柔軟な姿勢こそが、音楽アーティストに求められる独創的な世界なのです。
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