音楽アーティストのシグネチャーモデル
音楽アーティストが所有する楽器には、アーティスト本人同様に知名度の高いものがあります。特にエレキギターにはアーティストが実際に使用しているモデルと同等のシグネチャーモデルが多数存在し、ファンにとっては垂涎のマストアイテムとなっています。商品は高額ですが楽器としての完成度が高いこともあって、製造が間に合わない製品も多数あります。
これらギターの数々は有名なビルダーが作成することもあり、ひとつひとつの個体に特徴があります。音楽アーティストは自分の体形や弾き方に合った楽器を製作してもらうために、必要な情報をすべてビルダーに与えています。
自分の好きなアーティストのモデルとはいっても、それが購入した人の好みにあうかというとこれはまた別の話です。ギターを選ぶときには思想してみて音や弾き心地など、自分のスタイルにより近いものを選びます。アマチュアの多くの人が最初に自分の好きなアーティストが弾いている類似品を迷いもなく購入すると、ほとんどの確率で挫折につながります。
演奏が上達するにはお手本が必要ですが、決して真似ることがあってはなりません。創作活動はオリジナリティの追求なので、人の作品からネタを探すようなことは避けるべきです。目標にしたりお手本となるアーティストは必要ですが、真似るのではなく解釈から自分の表現手法を見つけていく必要があります。
上達するためには人並み以上の練習が必要で、さらに身に着けるテクニックは感情に直結していることが大切です。インスピレーションを得るためにはあらゆるジャンルの音楽を聴いて、たくさん練習することです。目指すものが見つかると自ずと自分に必要なスタイルのギターが見えてきます。
音楽アーティストを目標にするということは、同じ楽器を使用して物真似をして満足を得ることではないのです。オリジナルなスタイルを模索することは決して楽なことではありませんが、その目標を達成した時には少しだけあこがれのアーティストのシグネチャーモデルを弾くことができる技術を身に着けているでしょう。
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